すぴすらのろぐ

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トランザクションとXのきもち

(このポストはトランザクションとは関係ありません)

トランザクションをTXと略すことがある。

これはtransactionを、同じ発音で読めるtranxtion(またはtranxaction)と書いたときの音節ごとの先頭文字をとってきたものである。

一方、トランザクションをXと略すことがある*1

これはtransactionをxactionと書いた時の先頭文字をとってきたものである。

ここでxはtrans-という接頭辞に対応していることになる。

同様の省略のされ方は他にもあり、例えば

  • 今流行りのDXはDigital Transformationの略(Transformation → Xformation)
  • 昔のPCのキーボードにあったxferキーは、おそらくtransferの略
  • C言語の標準ライブラリ関数のstrxfrmは、おそらくstring transformの略(transform → xform → xfrm)

なぜtrans-接頭辞をxと書くのかについて昔疑問に思ったときは、それを説明するサイトを見つけられなかった。

trans-という接頭辞の意味は、weblioによると、

「越えて」「横切って」の意、「貫いて」「通って」「完全に」の意、「他の側へ」「別の状態へ」の意、「超越して」、「…の向こう側の」の意

とのことだったので、当時は、彼我の位置を入れ替えるときの軌跡がXを描くからだ、と解釈した。 以下の図のイメージ。

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いまぐぐってみたところ、英語学習者向けのQAサイト?でHow did “trans-” become “x-”?という投稿を見つけた。

最初の回答に、「xはcrossのgraphical representation」とあるので、もっと単純に境界を超える、越境のイメージのようだ。

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おしまい

*1:PostgreSQLのXIDとか